[メイン] GM : チャプター0 学校の日常 異界深度4
[メイン]
GM :
あなたたち二人は仲良く今日も一緒に登校することでしょう。
校門には生活指導の先生が立っています。
「挨拶ちゃんとしろ」、「髪の毛染めるな」、「スカートの丈直せ」と気になる生徒を呼び止め指導をしています。
[メイン] GM :
[メイン]
砂塚あきら :
「……まどかサン、やっぱりシャンプー変えた?
マスク越しでもわかるよ」
[メイン] 鹿目まどか : 「ひゃっ!?」
[メイン] 鹿目まどか : ぴくりと反応し、振り返るとそこには、あきらちゃんがいた。
[メイン]
鹿目まどか :
「も、も~!ビックリしちゃったよぉ!」
ほっぺを膨らませながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「おはよ」
気怠げに
[メイン]
鹿目まどか :
少しぷりぷりと怒ったような顔をしながらも
すぐさま人懐っこいような笑顔になり。
[メイン]
鹿目まどか :
「おはよ! ……ありゃりゃ?あきらちゃんってば」
あきらちゃんの目元の下あたりを優しく触れて。
[メイン]
鹿目まどか :
「もしかして……また夜更かしして遊んでたりしてた~?」
にやにやとしながら、どこか楽しそうに。
[メイン]
砂塚あきら :
「その通り、睡眠時間は2時間デス……」
手に下げたレジ袋にはエナジードリンクが数本、顔を覗かせている。
[メイン]
鹿目まどか :
「………!?」
ぎょっとしたような顔になって。
[メイン]
鹿目まどか :
「だめだよあきらちゃん!?2時間はあまりにも、あんまりだよぉ!」
ぎゅっ、とあきらちゃんの手を握りながら。
[メイン] 鹿目まどか : 「女の子なんだから、ちゃんと寝ないと、お肌に悪いよ?めっ!」
[メイン]
砂塚あきら :
「いやぁ〜寝てないわぁ〜2時間しか寝てないわ〜」
よくわからないドヤ顔で睡眠不足をアピール。
[メイン]
鹿目まどか :
鹿目まどかには弟がおり、そして気の強い母親がいるということもあり
姉としての側面が、他の女子生徒に比べてどうやら、やや高めらしく。
[メイン]
鹿目まどか :
「もぉ~~~!!寝てない自慢はだめだってばぁ!」
ほっぺを膨らませながら。
[メイン]
鹿目まどか :
「……あきらちゃんに何かあったら私、寂しいし」
ぽそりとそう呟きながらも。
[メイン] 砂塚あきら : 「深夜テンション継続中なんです、許してください」
[メイン] 鹿目まどか : 「むぅ~~~~~~」
[メイン] 鹿目まどか : 納得いってないような顔で、じぃ~~っと見つめながら。
[メイン]
鹿目まどか :
「………じゃあ、今日のお昼ご飯食べ終わったら、おねんねをする!
そうしたら、許してあげちゃいます!」
まるで先生みたいな口調で、人差し指を立てながらそう言う。
[メイン]
砂塚あきら :
「えぇ〜?」
嫌そうな顔
[メイン] 鹿目まどか : 「すごい嫌そうな顔!?」
[メイン] 鹿目まどか : がーん。とショックを受けてる。
[メイン] 砂塚あきら : 「いいよ別に……どうせ昼休みはスマホ触ってるし……」
[メイン] 鹿目まどか : 「没収!だよ!」
[メイン] 砂塚あきら : 「授業中寝るからそれで許して?」
[メイン] 鹿目まどか : 「代わりになってないよぉ!?」
[メイン] 砂塚あきら : 「朝から元気だね……声大きいよ?」
[メイン]
鹿目まどか :
まるで漫才のような会話を繰り広げながら、二人は校門へと進んでいく。
まどかも、あきらとの会話が楽しいのか、なんやかんやで笑顔が零れて。
[メイン] 鹿目まどか : 「てぃひひ!だって、元気が一番だってママが言ってたし、それに」
[メイン] 砂塚あきら : 「それに?」
[メイン]
鹿目まどか :
「……………………ううん!やっぱり、なんでもないや」
えへへ、と小さく笑いながら、一足先に教室へと向かって行った。
校門に立つ、生活指導の先生から特に目は付けられなかったようだ。
[メイン] 砂塚あきら : (……あれで地毛ってんだから人間ってすげぇや)
[メイン]
鹿目まどか :
あきらが通う学校の、特に何か特筆するような特徴があるわけでもない
勉強も、運動も、そこそこ程度の、ただの女の子。
それが、鹿目まどかという少女であった。
[メイン]
砂塚あきら :
「ういーす、おはざまーす」
生活指導の教師へ適当な挨拶をし、そのまま教室へ向かおうとする。
[メイン] GM : 「格好がだらしないぞー!しっかりと直すように!」
[メイン]
砂塚あきら :
「うー」
気の無い返事と共にごそごそと服装を直すふりをして昇降口へ。
[メイン]
GM :
何の変哲もない、ただの日常が繰り広げられていた。
誰もが、あるあると口遊むような、なんてことない一日が。
[メイン]
GM :
大きな変化があるわけでもなく、きっと退屈に思えてしまうような
人によってはそれを受け入れがたく、道を脱する者もいるかもしれない。
だが一般的な人間であれば、あるがままを受け入れ、ただ歩いて行く。
[メイン]
GM :
きっと二人の日常も、そんなものだろう。
変化など、ありはしない。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : チャプター1 着信あり? 異界深度4
[メイン] GM : 1限目は、先程あきらが注意された、生活指導を務める教員が担当する授業であった。
[メイン]
GM :
厳しい先生で有名であるために、不真面目な生徒も授業に参加し
ノートを取るフリをして別の作業、或いは居眠りでもしてることだろう。
[メイン]
砂塚あきら :
「…………」
眠気を誤魔化すように大きな欠伸をひとつ。
マスクをしているとバレなくて良い。
[メイン]
鹿目まどか :
「…………」
頑張れ、頑張れっ!と、あきらの後ろの席で念を送っているまどか。
[メイン]
砂塚あきら :
「…………っ」
頭が揺れ、少しずつ船を漕ぐ速度が上がっていく。
[メイン] 鹿目まどか : 「!? あ、あわわわっ……!?」
[メイン] 鹿目まどか : どうしようとオロオロし、そして至った結論が……。
[メイン]
鹿目まどか :
つぅーーーーーー……と、あきらの背中を下から上へと
人差し指で滑らせる、という行為であった
[メイン] 砂塚あきら : 静かな教室に無視できない衝撃音。
[メイン] 鹿目まどか : 「あっ」
[メイン]
GM :
生活指導、もとい1限目の授業を担当する教員が
ゆっくりと振り返り、じろりとあきらの方を見る。
その目尻には皺が寄せられており、怒りが見て現れていた。
[メイン] 砂塚あきら : 「…………」
[メイン]
鹿目まどか :
「ご、ごめんね………………!!!」
あきらの後ろから小声で、申し訳なさそうなトーンで。
[メイン]
砂塚あきら :
「(#やり方)」
教科書を立て顔を隠した。
[メイン]
鹿目まどか :
「うぅぅ………」
反省。しょんぼりと顔を俯けていると……。
[メイン] GM :
[メイン] GM : あきらの持つスマートフォンが、音を立てて鳴り始める。
[メイン] GM : これは、着信だ。
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
判定
「スマートフォンがなっていないかのようにごまかす」
難易度:4
※このチャプターでの判定はフレーバーです。
どちらかが失敗または両方とも失敗でシフターのスマホは没収です。
[メイン] GM :
[メイン] 鹿目まどか : 1D10>=4 えい! (1D10>=4) > 1 > 失敗
[メイン] 鹿目まどか : 🌈
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=4 Oh (2D6>=4) > 3[2,1] > 3 > 失敗
[メイン] 砂塚あきら : 🌈
[メイン] 鹿目まどか : 🌈🌈
[メイン] GM :
[メイン] GM : 体格の大きい指導教員が、あきらの持つスマートフォンを奪うと。
[メイン] 砂塚あきら : (#死)
[メイン] GM : 「授業中だぞ、砂塚」
[メイン] GM : 「これは没収だ」
[メイン] 砂塚あきら : 「……ハイ」
[メイン] 砂塚あきら : しょんぼりと肩を落とした。
[メイン] GM : フゥ、と溜息を吐くと。
[メイン] GM : 「放課後に、職員室に来るように」
[メイン] 砂塚あきら : 「ハイ」
[メイン] GM : 低く、厳しい声でそう告げると、教員は黒板の方へと戻って行った。
[メイン]
鹿目まどか :
「………うぅぅ………」
悲しそうな顔でやり取りを見て。
[メイン] 砂塚あきら : あちゃーと言わんばかりの顔で額を抑える。
[メイン]
鹿目まどか :
「………き、きっと、私のせいでもある……よね……
え、えっと……!……あ、あきらちゃんっ!
私も、放課後一緒に行って……べ、弁明!お手伝いするから!」
ひそひそと、小声であきらにそう告げる。
[メイン] 砂塚あきら : 「いやぁ……まどかサンは悪くないと思うよ……」
[メイン] 砂塚あきら : 「授業終わったら話そ」
[メイン]
鹿目まどか :
「………うん……」
こくりと、頷く。
[メイン]
GM :
そして二人は、沈んだ気持ちの中、授業を受けるのであった。
平凡な日常の中にある、ちょっとしたアクセント。
フラストレーションを助長させるそれではあったが……。
[メイン]
GM :
・・・
これが、始まりであった。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : チャプター2 同じ格好をしなさい 異界深度5
[メイン]
GM :
放課後。夕暮れの色が教室に差し込み、部活がある生徒達は
それぞれの持ち場へと向かっていっており
そんな中、あきらとまどかは教室で支度を終え、職員室へと向かおうとしていた。
[メイン]
鹿目まどか :
「ほ、本当に、ごめんねあきらちゃん……
スマホはあきらちゃんにとっての、生命線みたいなものなのに……」
[メイン] 砂塚あきら : 「なんでまどかサンが謝ってるの……」
[メイン] 砂塚あきら : 「マナーモードにしてなかった私の責任でしょ、どう考えても」
[メイン]
鹿目まどか :
「だって………もしも私が変なことしなかったら
携帯が鳴っても、没収になることは無かったかもだし……」
しょんぼりとしながら。
[メイン] 砂塚あきら : 「関係ないって、あのヒト厳しいから……」
[メイン]
砂塚あきら :
「それに、善意でやってくれたんでしょ?
悪戯しようと思ってやったんじゃなきゃ怒れないよ」
[メイン] 鹿目まどか : 「…………あきらちゃん……」
[メイン] 鹿目まどか : へにゃりとした笑顔になって。
[メイン]
鹿目まどか :
「……てぃひひ、八つ当たりしてくれても、良かったのに
あきらちゃんは、優しいよね ……本当に」
[メイン] 砂塚あきら : 「まどかサンは優しすぎ」
[メイン] 鹿目まどか : 「へっ!?」
[メイン] 鹿目まどか : びっくりしたのか、数回瞬きをして。
[メイン] 砂塚あきら : 「何を驚いてらっしゃる……?」
[メイン]
鹿目まどか :
「だ、だって、うぅぅ……」
言葉にできないのが、くぐもってしまい。
[メイン] 砂塚あきら : 「普通サンドバッグになろうとしない、もしかして#ドM ?」
[メイン] 鹿目まどか : 「!?」
[メイン] 鹿目まどか : 「ド、ドMじゃないよぅ!?もぉ~~~~!!」
[メイン]
鹿目まどか :
「だ、だって……だって、あの時の出来事が、本当に私に
何も非が無いだなんて、思えなくて……
むしろ、そう思っちゃう方が、気持ち悪くて……」
[メイン] 鹿目まどか : 「………変、なのかな……?」
[メイン] 砂塚あきら : 「#変」
[メイン]
鹿目まどか :
「うぅぅ……」
ガーン。といった顔になる。
[メイン] 砂塚あきら : 「直した方が良いよそれ、損するタイプの優しさだし」
[メイン] 鹿目まどか : 「むぅぅ………うん……あきらちゃんが言うなら……私、頑張るよ」
[メイン] 砂塚あきら : 「まどかサンの保証人にはなれないからね」
[メイン] 鹿目まどか : 「うぇえっ!?な、何それー!?」
[メイン] 砂塚あきら : 「なんか変な人に騙されて借金背負ってそう #偏見」
[メイン] 鹿目まどか : 「ええーーー!?ひどいよあきらちゃん!?」
[メイン] GM : そう談笑している二人は、職員室へと繋がる階段を降りていくのだが。
[メイン] GM : 違和感を抱くだろう。
[メイン] GM : 今、自分達は何階降りただろうか?
[メイン] GM : もう既に、職員室に辿り着いたとしても、おかしくはないのだろうか?
[メイン] GM : 階段は、続く、まだ続く。
[メイン] 砂塚あきら : 「なんか階段多くね?気のせい?」
[メイン] 鹿目まどか : 「………………!」
[メイン] 鹿目まどか : 何かに気が付いたような顔となり。
[メイン] 鹿目まどか : 「…………そう、だね」
[メイン]
鹿目まどか :
どこまでも続いていくような、階段の奥深く底を見やりながら。
まどかは、先程までのへにゃへにゃな顔から、深刻なものへと変わり。
[メイン] 鹿目まどか : 「……あきらちゃん、私から離れないように、できるかな」
[メイン]
砂塚あきら :
「も〜……疲れちゃうよ〜」
徹夜ゆえの錯覚だと思っている。
[メイン] 砂塚あきら : 「離れないって……離れる理由なくない?」
[メイン] 鹿目まどか : あきらのそんな独り言に、どこがおかしいのか、てぃひひ、と笑いながらも。
[メイン] 鹿目まどか : 「うん ……今は、ね」
[メイン] GM : これは、疲れによるものなのだろうか。
[メイン] GM : やっと辿り着いた場所が、ぐにゃりと歪んでいた。
[メイン] GM : どこもかしこも、奇妙な曲線だらけであり。
[メイン] GM : そこに自分が立っていることすら、不思議とも言えるような場所であった。
[メイン] 砂塚あきら : 「……ねえ、なんか変じゃない?」
[メイン] 砂塚あきら : 「何?ここ……」
[メイン] 鹿目まどか : 「………私も、分からないけど、でも」
[メイン] 鹿目まどか : 「分かるんだ」
[メイン] 鹿目まどか : あきらに、手を伸ばす。
[メイン] 砂塚あきら : その手を取る。
[メイン]
GM :
すると、あきらの視界が変わっていく。
正確に言えば、整っていく。理路整然とした空間に。
しかしそこは、学校ではなかった。
[メイン] GM : 自分達が立っている場所は……ベルトコンベアであった。
[メイン] 砂塚あきら : 「ひっ……」
[メイン] GM : 広がる空間も、学校、というよりもこれは。
[メイン]
鹿目まどか :
「……工場、だね ……大丈夫だよ、あきらちゃん
私がついてるから」
[メイン]
鹿目まどか :
にこりと、優しく微笑みながら、あきらの手を握る力を少しだけ強め
自分がここにいるということを伝えながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「あ、ぁうん……」
尻餅をつきそうになるも、まどかの手を頼りにバランスを取る。
[メイン] 鹿目まどか : そしてまどかは、周囲を見渡しながら。
[メイン] 鹿目まどか : 「………"異界"、って言うんだ、ここ」
[メイン]
鹿目まどか :
「私も、本当に全然わかんないんだけど……
………小さい頃から、たまに……
こういう場所に、迷いこんじゃうことが、あるんだ」
[メイン] 砂塚あきら : 「異界……?」
[メイン] 鹿目まどか : こくりと、頷き。
[メイン]
鹿目まどか :
「………ここで、いなくなっちゃう人も、いたんだ……
……また、あきらちゃんにとって良くないことを
私が、呼んじゃったのかな……ごめんね、あきらちゃん」
[メイン] 鹿目まどか : 眉尻を少し下げながら、申し訳なさそうにし。
[メイン] 鹿目まどか : 「………でも、大丈夫……あきらちゃんだけでもきっと、無事に帰すから」
[メイン]
砂塚あきら :
「で、出られるの?本当に?」
まどかに縋り付くように。
[メイン] 鹿目まどか : にっこりと笑う。日常で見せるような、優しい彼女のように。
[メイン]
鹿目まどか :
「もっちろん!任せて!ここでは私が先輩なんだからね!」
イタズラっぽく、ウインクをしながら。
[メイン]
GM :
二人が立つベルトコンベアの外側には、様々な髪型の鬘を被った
作業服を着用する、等身大の人形達が聳え立っており。
そして………。
[メイン] GM : それは、動く。
[メイン] GM : 関節球を駆動させ、ぎちり、ぎちりと。
[メイン]
砂塚あきら :
「あ、わ、わぁ……!」
まどかの腕をぎゅっと抱く。
[メイン]
鹿目まどか :
「大丈夫……!」
あきらを庇うように、抱きかかえ。
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
判定
「あなたたちはかつらを被せられることを防ぐ」
難易度:5
[メイン] GM :
[メイン] 鹿目まどか : 1D10>=5 判定 (1D10>=5) > 5 > 成功
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=5 (2D6>=5) > 9[4,5] > 9 > 成功
[メイン]
鹿目まどか :
まどかは咄嗟に、自分達に被せられようとする、謎の鬘を拭い。
逃げ場を探すように、キョロキョロと辺りを見渡すも。
どこもかしこも、作業服を着た駆動する人形ばかりで。
[メイン] 鹿目まどか : 「………異界の法則は、分からないけど……多分、こっち!」
[メイン]
鹿目まどか :
冷や汗を頬に浮かべながら、あきらの手を掴み、そして引っ張りながら
ベルトコンベア上を走って行く。
[メイン]
砂塚あきら :
「ひ、ひゃあ……!!」
その手を離さないように、必死に追いかける。
[メイン]
砂塚あきら :
「ぅ、ひぃ……!なん、何なのぉ……!?」
涙目になり、足をもつれさせながらも、必死で。
[メイン]
鹿目まどか :
「はぁっ……!はぁっ……!!
わ、私も……分からない、けどっ、でも……!!
……"異界"は、発生した場所と、関連する世界が広がるの……!!」
[メイン] 鹿目まどか : 置き去りにされていく、黒髪で、一つに結われた鬘達を見やりながらも。
[メイン] 鹿目まどか : 「どうして……工場、なんだろう………!?」
[メイン] 鹿目まどか : 「学校と、何も関係が無さそうなのに………!!」
[メイン] 砂塚あきら : 「し、知らない……!!」
[メイン] GM : ガシッ。
[メイン] 砂塚あきら : 「っ!?!?!」
[メイン]
GM :
二人の体は突然、ロボットの手のようなものに捕まれてしまい。
そして、違うベルトコンベアへと運ばれるような形で
体の向きを変えられたり、機械音を浴びせられながら、奥へ、奥へと運ばれていく。
[メイン] 鹿目まどか : 「きゃっ………!?くぅ……!こ、このぉ……!!」
[メイン] 鹿目まどか : まどかは、あきらへと手を伸ばし続ける。
[メイン] 鹿目まどか : 自分よりも遥かに巨大で、力強いそれによって翻弄されながらも。
[メイン] 砂塚あきら : 「や、嫌ぁっ!!」
[メイン]
砂塚あきら :
「まどか、助けっ……!!」
必死に手を伸ばし、差し出された腕を掴もうともがく。
[メイン] 鹿目まどか : 「あきらちゃんっ……!!!」
[メイン] 鹿目まどか : その手を、しっかりと掴む。
[メイン]
鹿目まどか :
「……大丈夫、大丈夫だから……!私が、ついてるからね……!」
あきらの顔を胸元へと包み、背中を優しく摩ってあげながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「う゛ーっ、ぐ、ふぅ……っ!!」
ぼろぼろと大粒の涙をこぼし、まどかを抱きしめる。
[メイン]
砂塚あきら :
「たす、助けてぇ……!!」
胸に顔を埋め、抱きしめた腕を緩めようとしない。
[メイン]
鹿目まどか :
「………………!」
……こんなあきらちゃん、今まで見た事が、無い。
でも、なんでだろう、私………。
[メイン] 鹿目まどか : ぞくぞく。
[メイン] 鹿目まどか : あ、あれ、なんだろう、この感覚………。
[メイン]
鹿目まどか :
「………うん、大丈夫だよ、あきらちゃん
ちゃんとおうちに帰してあげるから、助けるから」
にこりと微笑み、あきらの頭を愛おしそうに撫でながらも。
[メイン] 鹿目まどか : とくん、とくん、とくん。
[メイン]
砂塚あきら :
「ひふっ、う゛ふっ、ふっ」
恐怖で全身を震わせながら、必死に縋り付く。
[メイン]
鹿目まどか :
今まであきらちゃんに抱いていた感情とは、何か違うような。
………すごく、抱き締めてあげたい。可愛がってあげたい。
……?……可愛がって、あげたい……?それって、どういう意味、だろう……。
[メイン]
鹿目まどか :
まどかは、自分でも気が付かない様子で。
しかし、体としては正直に反応してしまっているのか。
[メイン] 鹿目まどか : ほんの少し高揚した表情で、口角も上がってしまいながら。
[メイン]
鹿目まどか :
「………可愛いなぁ」
きっと、あきらちゃんにも聞こえないくらい、掠れた声で
私はそう、囁いたのでした。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : チャプター3 同じよう振る舞いなさい 異界深度6
[メイン] GM : すると二人は、まるで騒音のような機械音……いや、声が鼓膜を揺らす。
[メイン] GM : 「右向け右!!」「まわれ右!!!」「前に倣え!!!!」
[メイン] 砂塚あきら : 身体が大きく跳ねあがる
[メイン]
GM :
それは、ベルトコンベアの脇にあるスピーカーから流れているものであり。
そしてその指示通りに、自分達と同じく流れている人形達は
勝手に駆動し、動いていた。
[メイン]
鹿目まどか :
「………………」
よしよし、とあきらちゃんの頭を撫でてあげながらも、辺りを見渡し。
[メイン] 鹿目まどか : 冷や汗が、ぽつりと浮かぶ。
[メイン]
GM :
指示通りに動いた人形は、箱詰めされた。
そして、指示に従わなかった人形は、別のベルトコンベアへと送られていた。
[メイン] 鹿目まどか : 「………あきらちゃん、すっごく大きな、怒鳴り声みたいな声がしても」
[メイン]
鹿目まどか :
「……動いちゃダメ、だよ?」
ぎゅっ、とあきらの手を握り締めながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「わ、わかった……!」
がくがくと何度も頭を上下させる。
[メイン]
鹿目まどか :
「てぃひひ、えらいえらい」
まるで子どもをあやすように、頭を撫でてあげる。
まどかの胸中で、ぞくり、ぞくりとした感覚が走りながらも。
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
判定
「動かずやりすごす」
難易度:6
[メイン] GM :
[メイン] 鹿目まどか : 1D10>=6 判定 (1D10>=6) > 7 > 成功
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=6 (2D6>=6) > 8[2,6] > 8 > 成功
[メイン] 鹿目まどか : ちぇ~
[メイン]
GM :
二人は、心臓にまで届き、揺さぶってくるかのような
雷か、それに近い音量の指示が流れるベルトコンベアを
じっと、動かないように、耐えながら流れていく。
[メイン]
鹿目まどか :
「……………」
あきらちゃんを抱き締めながらも、ちょっとだけ
あきらちゃんの泣いてる顔を、観察しながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「……っ」
ぎゅっとまどかにしがみつき、ベルトコンベアを真っ青な顔で見つめる。
[メイン]
鹿目まどか :
………ああ……やっぱり………………
…………可愛い。
[メイン] 鹿目まどか : にんまりと、笑みが浮かぶ。
[メイン] 鹿目まどか : そして、あきらちゃんの柔らかな唇の上に人差し指を立て。
[メイン]
鹿目まどか :
「しーーーーーっ……」
イタズラっぽく、ウインクをしながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「っ!!」
こくこくと必死に頷く。
[メイン] 鹿目まどか : ……赤ちゃんみたい、今ならどんな命令しても、従ってくれちゃうのかな?
[メイン] 鹿目まどか : あんなことや、こんなことも………。
[メイン]
砂塚あきら :
「ふーっ、ぅーっ」
ぐっと握った手を顔の前で握りしめる。
[メイン] 砂塚あきら : きょろきょろと周囲を忙しなく見渡している。
[メイン]
鹿目まどか :
……う、ううん!だめだよね?そんなこと、うん、だめだよ。
だって今は、"異界"にいるんだから……。
ほんのちょっと油断したら、戻れなくなっちゃうかも、なんだから……。
[メイン]
鹿目まどか :
「………………」
そんな様子のあきらを見て。
[メイン]
鹿目まどか :
可愛い。
やっぱり、そう思うまどかであった。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : チャプター4 言う通りにしないなら 異界深度7
[メイン] GM : そして二人が乗るベルトコンベアは……真っ暗な闇へと繋がっていた。
[メイン]
GM :
自分達以外に乗っている人形は、よく見れば着崩れた服装
他には、奇抜で、色の塗られた髪型をしており。
[メイン] GM : そして………奥から。
[メイン] GM : ずん。
[メイン] GM : ずん。
[メイン] GM : 何か、鈍い音が、振動と共に聞こえた。
[メイン] 砂塚あきら : 「な、何……!?」
[メイン]
鹿目まどか :
「…………なん、だろうね……」
ちらりと、あきらちゃんの方を見て。
[メイン] 砂塚あきら : 「大丈夫なの?本当に帰れるの……?」
[メイン]
鹿目まどか :
おろおろって狼狽えてて、すごく可愛い。
……え?すごい可愛くない?今の横顔。
[メイン] 砂塚あきら : 「うぅ〜……兄ぃ……助けてぇ……」
[メイン] 砂塚あきら : 涙目ですんすんと鼻を鳴らす。
[メイン]
鹿目まどか :
「ハッ……!あ、うん!………この先に、何があるか……だよね?
………帰り道が、あるといい、けれども……」
[メイン]
GM :
二人が目を凝らし、暗闇を見据えると……。
徐々に、闇に慣れた目が、その正体を明らかにする。
[メイン] GM : 破砕機であった。
[メイン] GM : ずん。
[メイン] GM : 潰された人形の脚が、あきらの足元に吹っ飛んで、転がる。
[メイン] 砂塚あきら : 「………へ、ぇ?」
[メイン] 鹿目まどか : 「……………!!!」
[メイン] 砂塚あきら : 数秒、呆然とした後
[メイン] 鹿目まどか : さすがのまどかも、これには冷静さを保てず、目を丸くしながら。
[メイン]
砂塚あきら :
「い、嫌あああああああ!!!!」
後退り、四つん這いでベルトコンベアを遡ろうとする。
[メイン] 鹿目まどか : 「………こ、これは、よくな…… ……!!あ、あきらちゃん!!!」
[メイン]
鹿目まどか :
その後を追うようにしながらも、四つん這いで逃げるあきらちゃんの姿が
なんだか、なんだか、本当に。いいなぁ。って。
[メイン]
鹿目まどか :
「あ、あきらちゃん!!!えっと、えっと!!
もう、こうなったら、ベルトコンベアから飛び出そう!!」
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
判定
「ベルトコンベアから降りる」
難易度:7
[メイン] GM :
[メイン] 鹿目まどか : 1D10>=7 判定 (1D10>=7) > 10 > 成功
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=7 (2D6>=7) > 6[5,1] > 6 > 失敗
[メイン] 砂塚あきら : あ"っ
[メイン] 鹿目まどか : にたぁ
[メイン]
GM :
ベルトコンベアから降りることはできますが、脚を取られて着地に失敗してしまいます。
立とうとしても足が思うように動かせず、脚が足の形をした別のものになっていることに気が付くでしょう。
フラグメントボックスを1つ忘却し、変異させてください。
「変異:木偶化→足が木でできた人形の脚のようになる。」
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
二人はなんとか、暗闇の中、他の人形の群れに足を取られながらも
ベルトコンベアの脇から飛び降りることに成功する……も。
[メイン]
鹿目まどか :
「よっとっ……!はぁっ……はぁっ………!
今のは、本当に危なかったね……!でも、これで……」
[メイン] 鹿目まどか : 額の汗を拭いながらも、あきらの方を見て。
[メイン]
砂塚あきら :
「げほっ、えほっ……ひっ、ひぃっ……」
床に手をつき、背中を上下させる。
[メイン] 鹿目まどか : えずくあきらちゃんの背中を優しく摩ってあげながら。
[メイン]
鹿目まどか :
「もう、大丈夫だよ、あきらちゃん」
辺りは一面真っ暗、闇の中。しかしどうにか生き延びることはできた。
[メイン]
鹿目まどか :
にこりと、いつもの優しい笑顔のまどか。
もちろん、今がまだ危険区域内にあることは、まどか自身も理解はしていた。
しかし今は、心の安寧を保ってあげることが重要だと認識し。
[メイン]
砂塚あきら :
「……もう、やだぁ……帰りたいぃ……」
静かに泣き出す。
[メイン]
砂塚あきら :
「助けてよぉ〜……!」
うずくまって動かなくなってしまった。
[メイン]
鹿目まどか :
「てぃひひ、もっちろん!ほぉら、せーので立つよ?せーの!」
あきらの肩を持ってあげながら、優しい声調で。
[メイン]
砂塚あきら :
「う"ぅ〜……!」
立ち上がり、たたらを踏むとすとんと尻餅をつく。
[メイン] 砂塚あきら : 「立てないもん……」
[メイン]
鹿目まどか :
「…………はれ?はれはれ?……腰、抜けちゃった……?」
心配そうな顔であきらを見て。
[メイン]
鹿目まどか :
「……………!!」
そしてまどかに、一つの懸念が思い浮かび上がり。
おそるおそると、あきらの足元へと視線を移していくと。
[メイン]
鹿目まどか :
「あっ」
あきらの脚を見て、声を漏らした。
[メイン] 砂塚あきら : もう一度立ち上がろうと床に手をつき、上体を起こす。
[メイン] 砂塚あきら : そうして足に力を入れようと───
[メイン]
鹿目まどか :
「………"変異"」
ぽつりと、そう漏らした。
[メイン]
砂塚あきら :
「…………」
ぺたぺたと確かめるように脚を触る。
[メイン] 砂塚あきら : おそるおそるそれを視界に入れ、自分の脚が人形のそれになっていることを認識し……
[メイン]
砂塚あきら :
「はふん……」
意識をシャットダウンした。
[メイン] 鹿目まどか : 「あっ!あ、あきらちゃ~~~~~~~~ん!?」
[メイン] 鹿目まどか : なんとか頭から落ちないように、寸前のところで支えながらも。
[メイン]
鹿目まどか :
「…………そ、そう、だよね……自分の体が、こんな変化をしちゃったら
うん………そうだよね、気を失っちゃうよ………」
[メイン] 鹿目まどか : 憐憫の感情を抱きつつも、気を失うあきらの横顔を見ながら。
[メイン] 鹿目まどか : 「…………………………」
[メイン] 鹿目まどか : 暗闇の中、辺りをキョロキョロと見渡し。
[メイン] 鹿目まどか : 「…………今なら、誰も見てないよね?ちょっと大胆になっても……」
[メイン] 鹿目まどか : 「いいよね?」
[メイン] 鹿目まどか : 少し、小悪魔のような表情となりながら。
[メイン] 鹿目まどか : まどかは、ゆっくりと、あきらの顔へと、自分の顔を近づけ…………。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : ファイナルチャプター 異界深度8
[メイン] GM : 真っ暗な中、二人は進んでいく。
[メイン] GM : まどかは、あきらを背負うような形で。
[メイン] GM : 人形の脚となってしまったのだ、まともに歩くことはできない。
[メイン]
砂塚あきら :
「…………」
言葉もなく、虚ろな目で周囲を眺めている。
[メイン] 鹿目まどか : 「………あきらちゃんってさ」
[メイン]
鹿目まどか :
「軽いよね?ほぉら」
背負う位置を整えるように、少し振動を与えながら。
[メイン] 鹿目まどか : 「ちゃんとご飯、食べてるの~?」
[メイン] 砂塚あきら : 「うん…………」
[メイン] 砂塚あきら : 「…………食べてる」
[メイン]
鹿目まどか :
「え~~~?本当かなぁ?無事に帰れたら、私がご飯、作ってあげようかな?
い~っぱい、スタミナがついたりするものとか!てぃひひ!」
[メイン] 砂塚あきら : 「帰れたらね…………」
[メイン]
鹿目まどか :
何も無い真っ暗な中、少しでもあきらの気持ちを励まそうとする
優しいまどかの感情が生まれつつも。
……やはりというべきか、小悪魔な存在も、顔を見せ。
[メイン] 鹿目まどか : 「………帰れなかったら、どーする?」
[メイン] 砂塚あきら : 「……帰れないの?」
[メイン]
鹿目まどか :
「う~~~~~ん」
暗闇を見渡しながら、確かに現状……帰る手立ては見つかっていない。
ただ、経験則としては、何かの法則がある空間で、それを破れば
ここから出ることができる、というのは分かってはいるものの。
[メイン] 鹿目まどか : 少し、意地悪をしたくなってしまう気持ちが芽生え。
[メイン] 鹿目まどか : 「半分くらい、かな?帰れる確率」
[メイン] 砂塚あきら : 「…………そっか」
[メイン]
砂塚あきら :
「…………っ」
まどかの肩に顔を埋め、静かに涙を流し始めた。
[メイン] 鹿目まどか : 「…………………!!!」
[メイン]
鹿目まどか :
ぞくぞくぞくぅっ。
肩に感じる、あきらちゃんの熱い涙の感触にまどかは……
[メイン] 鹿目まどか : 興奮した。ハッキリと。
[メイン] 鹿目まどか : 「…………てぃひひ!でも大丈夫大丈夫!なんとかなるよ」
[メイン] 鹿目まどか : 「きっと」
[メイン] 砂塚あきら : 「ぅん……」
[メイン]
鹿目まどか :
希望を与え、そして絶望を与え。
その繰り返しによって見せてくれる彼女の反応が……
[メイン] 鹿目まどか : 途轍もなく、愛おしかった。
[メイン]
鹿目まどか :
私は、"異界"に近い人間だから、こうしてたまに巻き込まれちゃうって
そう言われたことがあって、でもその理由が、イマイチよく分からなかったけど
………今思えば、もしかしたら、その理屈は合ってるのかもしれない。
[メイン] 鹿目まどか : だって
[メイン]
鹿目まどか :
このまま二人っきり、"異界"に閉じ込められちゃうことになっても
………なんだか、素敵だなって、そう思っちゃう私が、いるから。
[メイン] 鹿目まどか : てぃひひ。
[メイン]
砂塚あきら :
「……何かあった?」
押し黙ってしまったまどかに、不安そうに声を掛ける。
[メイン]
鹿目まどか :
まどかはあきらを背負っている、だからきっと見えないだろう。
まどかは今、楽しそうに微笑んでいた。
きっと一人でここに閉じ込められていれば、いつもの気弱なまどかであっただろう。
だが、今は違うのだ。
[メイン]
鹿目まどか :
「…………………………」
にこにこ。と、黙ったまま。あえて、黙ったまま。
[メイン] 砂塚あきら : 「ね、ねえ、大丈夫なの?」
[メイン] 鹿目まどか : 「………………」
[メイン] 砂塚あきら : 「まどか……?」
[メイン]
鹿目まどか :
………不安で、いっぱいいっぱいになっちゃってるあきらちゃんだ。
この声は、そうだ。怯えてる子犬みたいで、愛おしくて、可愛くて。
[メイン] 鹿目まどか : クセになっちゃいそう……。
[メイン]
鹿目まどか :
「あ、ごめんねあきらちゃん、少し考え事してた、てぃひひ!」
明るい調子の声で、そう伝えてあげる。
[メイン] 鹿目まどか : 別に嘘じゃない。事実だから。
[メイン] 砂塚あきら : 「そ、そう……なら、良いんだけど……」
[メイン] 砂塚あきら : 体が強張って、まどかの肩に添えた手に少し力が入る。
[メイン]
GM :
そうして進んで行くと二人は……闇の中に、光輝く物体を発見する。
それは、スイッチだ。ベルトコンベアの制御装置と書かれてある。
この"異界"は、ベルトコンベアを主軸として作られた世界であり
稼働を停止することによって、"異界"に影響が与えられる可能性がある。
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
判定
「ベルトコンベアのボタンを押し出口を見つける」
※この判定は2人とも成功するまで行ってください。
難易度8
[メイン] GM :
[メイン] 鹿目まどか : 1D10>=8 判定 (1D10>=8) > 9 > 成功
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=8 (2D6>=8) > 5[1,4] > 5 > 失敗
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=8 (2D6>=8) > 5[1,4] > 5 > 失敗
[メイン]
GM :
1人が失敗した場合
スイッチを押そうと思ってもスイッチを押すのがとてつもなく怖くなります。
「変異:スイッチ恐怖症→スイッチを押すことがとてつもなく怖くなる」
[メイン] 砂塚あきら : 2d6>=8 (2D6>=8) > 10[5,5] > 10 > 成功
[メイン]
鹿目まどか :
あきらちゃんは
可愛い
ねっ
[メイン] 砂塚あきら : ひぃ……
[メイン] 鹿目まどか : 「よーし!それじゃあこのボタン、押してみよっか!」
[メイン] 砂塚あきら : 「な、なんで……?」
[メイン]
鹿目まどか :
背負うあきらちゃんを少し揺すりながら。
目の前にある、真っ赤に光るボタンを見て。
[メイン] 鹿目まどか : そして、その周りを指で、ぐるり、ぐるりとなぞって。
[メイン] 鹿目まどか : 「え~~~~?でも、今やれることはこれしかないんだよぉ?」
[メイン] 砂塚あきら : 「まどかが押してよ……」
[メイン]
鹿目まどか :
ボタンを、押すか押さないか、ギリギリのところまで
指を……ぐぃぃぃ、と押し。
[メイン] 鹿目まどか : 「一緒に押そうよ!」
[メイン]
鹿目まどか :
「"異界"って、そういうことがたま~にあるからさ
スイッチを押した人しか出れないとか、そういう意地悪な、ね!」
[メイン] 砂塚あきら : 「でも……」
[メイン]
鹿目まどか :
「じゃあ~………」
小悪魔な、意地悪な顔になり。
[メイン]
鹿目まどか :
「もしも、ボタンを押した私だけが帰れて
あきらちゃんは、この暗闇の中……その脚のまま」
[メイン]
鹿目まどか :
「独りになっちゃったら、どーする?」
ゆっくりとした喋り口調で、想像を促すように。
[メイン] 砂塚あきら : 「い、嫌だ!!置いていかないで!!」
[メイン] 砂塚あきら : 「だって、だって、助けてくれるって言ったじゃん!!」
[メイン] 鹿目まどか : あぁぁ~~~もうっ!やっぱり、可愛いなぁ!!
[メイン] 砂塚あきら : 「押す……押さなきゃダメなの……?」
[メイン] 鹿目まどか : 「ほぉら、一緒に………ね?」
[メイン]
鹿目まどか :
あきらちゃんの細い、白い指を手に取って
そして、真っ赤なボタンに誘導していき。
[メイン]
砂塚あきら :
「うっ……」
一瞬、腕を引っ込めるも、置いていかれるイメージが脳内を過ぎる。
[メイン]
砂塚あきら :
「…………う、う…!」
ボタンを見ないようにして、手を伸ばす。
[メイン] 鹿目まどか : まどかは
[メイン] 鹿目まどか : それを、ただ見ているだけであった。
[メイン] GM : ぽちっ。
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
暗転する。闇の中、意識が途切れていく。
そして、徐々に光が漏れてきたかと思えば、そこは……。
[メイン]
GM :
工場の外であった。そしてその脇には、大量の人形が入った箱が。
髪型も、服装も、どれも統一された、つまらないという印象を抱くようなものが。
[メイン] GM : そして、二人の横には、異界の裂け目が生じていた。
[メイン] 鹿目まどか : 「わ~!てぃひひ!頑張ったねあきらちゃん!えらいえらい!」
[メイン] 鹿目まどか : 「これで私達、帰れるよ!」
[メイン] 砂塚あきら : 両腕を顔の前で交差し、びくびくと身体を震えさせる。
[メイン]
砂塚あきら :
「……お、終わり?」
おそるおそる目を開ける。
[メイン]
鹿目まどか :
「うんっ!」
にっこりと、満面の笑顔で。あきらを最大限まで労わってあげるように。
[メイン]
鹿目まどか :
「これで、不思議な世界はおしまい!おうちに帰れるよ~!
これも、あきらちゃんの勇気の賜物だね!」
[メイン] 砂塚あきら : 「かえっ、帰れるの!?」
[メイン] 鹿目まどか : こくりと頷きながら。
[メイン] 鹿目まどか : ……………もしも、もしもだけど。
[メイン] 鹿目まどか : やらないけど。
[メイン] 鹿目まどか : ここであきらちゃんを置いて、私だけ裂け目に入ろうとしたら。
[メイン] 鹿目まどか : ちらりと、涙目の、可愛らしいあきらちゃんを見ながら。
[メイン] 鹿目まどか : ………どんな反応、するんだろう……❤
[メイン] 鹿目まどか : ……………。
[メイン] 鹿目まどか : ………やらないけど。
[メイン] 鹿目まどか : 「てぃひひ!」
[メイン] 砂塚あきら : 「良かったぁ……ほんどうにがえれるの"ぉ……!」
[メイン]
鹿目まどか :
「うんうん!本っ当~~に、よぉく頑張ったね~~!」
よちよちと、あきらの頭を撫でてあげながら。
[メイン] 砂塚あきら : 「ぐっ、うぅ〜……!!」
[メイン]
鹿目まどか :
きっとあきらちゃんは、私のことを見てくれることはないと思う。
この先、きっとあきらちゃんには、もっと相応しい人が隣に立つんだと思う。
[メイン] 鹿目まどか : でもね?
[メイン] 鹿目まどか : こんなあきらちゃんを見ることができたのは、きっと。
[メイン] 鹿目まどか : 私が、初めて。
[メイン] 鹿目まどか : 「……てぃひひっ」
[メイン] 鹿目まどか : それがなんだか、とっても
[メイン] 鹿目まどか : 嬉しいなって、思うのでありました。